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橋角 亮介

留学生対象の弓道体験教室

於 京田辺キャンパス道場

 同志社大学京田辺キャンパス弓道場にて、同志社に来ている留学生を対象とした弓道体験講座を弓道部が開催致しました。台湾、フランス、南アフリカからの留学生男女9人が日本の武道の一つである弓道を体験しました。

 弓道は、立禅と言われヨーロッパ各国では愛好家も多い日本の伝統文化です。今回の講座は3時間で、袴の着付け体験や本物の和弓を使用して実際に矢を飛ばすなどの稽古をしていただきました。また、部員による試合形式での演舞や矢取りの作法などを披露し、普段の我々の活動の様子も知っていただく良い機会にもなりました。

 留学生の皆さんは、今回の弓道体験を通して日本の奥深い礼儀作法の文化や武道の精神を少しでも知ることが出来、大変満足されていました。中でも、フランス人のデイビットさんはこの講座を通して、日本人が大切にしている、尊敬という概念に深く感動されていました。彼は体験後に、「なぜ日本人は親切なのかが分かった気がする。古くから存在するこの素晴らしい武道の精神が、日本人の根底にあるからかもしれない。」と語られていました。わずか3時間ほどの講座ではありましたが、留学生の皆様一人一人にとってとても良い時間となったようで、我々弓道部も非常にうれしかったです。

 当日、講師をした部員たちも、今回の弓道体験会を通して学んだことがたくさんありました。その多くは、我々がいつもの練習において普段気がつかないような、稽古中の行動一つ一つに垣間見える日本独自の礼儀や心遣いに関するものばかりでした。例えば、留学生の皆さんが道場にお越しになった際、来客用にいつもお出ししている温かいお茶を一年生の部員が丁寧に運んできた時は、その心遣いに大変感心されていました。

 我々がいつも、武道の稽古として当たり前だと思っている行動や考え方が、留学生の目にはとても不思議で興味深いものとして映っていたのです。そんな彼らと交流することで、我々も自分たちの弓道がいかに特別なものかを実感すると同時に、弓に対する心構えを見直すことができました。30数年前には留学生部員がいたと伝え聞いております。将来は、同志社で学んだ弓道を海外で広げてくれる留学生も受け入れていきたいと思います。

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