こんばんは。
同志社大学体育会弓道部です。
名もなき我が、(可能な限り)毎週水曜日に、現役部員の声を現場からお届けする取り組みを、始めます。
常に緊張感のある面持ちで弓を引く。
彼の表情からは笑顔というものが全く見られないが、
それは練習時間中のことだ。
持ち矢がかかり掃除の時間に入ると、まるで明かりが灯ったかのように溌刺と掃除に取りかかる。
そんな彼に、これまで過ごしてきた中での思い出を語ってもらった。
「Mさんという人がいて、この人がとても面倒見が良くて。
一回生の頃、毎日々々、僕たちのことを円陣してくれた。
見逃していた蜘蛛の巣を発見された時の第一声は『あ、円陣だ』、
隅っこ雑巾で隅々まで拭けていなかった場所を発見された時の第一声も『あ、円陣だ』、
またテキパキ動いていなかったところを目撃された時の第一声も『あ、円陣だ』。
粗探しではないかと思うくらい丁寧に指導してくださった。
このご恩を僕は終生忘れることはない。
僕もこんな人になろうと思った」
幸いなことに、彼はMさんのようにはならず、適度に指導に当たった。
粗探しするよりも、進んで人の良いところを見つけられる上司に出会いたいと感じたひと時だった。
※円陣を愛し円陣に愛された男・Mさんの素顔はユーモア溢れる面白い方です。現代社会の悪の典型と勘違いされた方、申し訳ありません。